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歯の詰め物や被せ物が取れる理由

こんにちは、衛生士の林です(⁠^⁠^⁠)
2025年もスタートし、明日は鏡開きで、はや1月半ばですね。
古くから日本のお正月の食文化として、おせちにお雑煮、七草粥に鏡開き…などありますが、みなさんお雑煮などは食べましたか?(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)

日本文化において「お正月はお餅」のイメージですが、その由来は平安時代の宮中行事の「歯固めの儀」にあるそうです。
これはお正月に1年の健康長寿を願って鏡餅やスルメ、大根など「固い食べもの」を食べる儀式だとか(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

歯が丈夫であることは、食事を楽しみ十分に栄養が摂れるということとして、当時からも歯の健康が健康長寿につながると考えられていたみたいです。

さて、そんな「お正月にお餅」ですが、長年、歯科医院で仕事をしていると毎年、年明け必ず…

『お餅を食べて詰め物が取れた』
『お餅を食べてたら違和感が…』
といった問い合わせです(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)
はい、必ずお一人はいらっしゃいます(笑)

ここで誤解のないようにお伝えしますが通常お餅を食べてもそう簡単に詰め物や被せ物が取れることはほとんどありません(^_^;)
しかし次のような場合に取れてしまうことがあります。

①経年劣化
②むし歯でゆるむ
③歯ぎしり、くいしばりでゆるむ
④詰め物自体が薄い

詰め物や被せ物の材質にもよりますが、接着する際に使う歯科用セメントなどの接着剤は時間の経過とともに劣化して弱くなっていきます。上記のような条件が重なることで歯質との密着が弱くなって粘着性のある食べ物で取れやすくなってきます。

詰め物や被せ物が取れてしまったら…どうするか?
取れた物を水道水で洗い清潔に保管してできるだけ早めに歯科医院に行きましょう!
状態によっては再度つけ直すことが可能な場合もあるので持参することをおすすめします(⁠^⁠^⁠)

そしてNG行動としては…

①自分で適当な接着剤を使いつけ直す

絶対やってはいけません( ;∀;)

②痛くないから放置

ちょっとした詰め物でも取れたときは痛みがなくても必ず早めに歯科医院を受診してくださいね。

さて、今日はお餅などの粘着性の食べ物をきっかけに起こる詰め物・被せ物のトラブルについてのお話でした(⁠•⁠‿⁠•⁠)
冒頭で『お正月には健康長寿を願い、歯を丈夫にするためにお餅を食べた』と言いましたね。
長寿とは“年齢”を重ねること。
気が付きましたか?
年齢の“齢”の字には“歯”という漢字が含まれています。
もしかしたらここにも健康な歯と長寿の関係が込められているのかもしれませんね✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧

長くなりましたが、2025年もみなさまの歯の健康を守るお手伝いができたらと思います。
今年もナオデンタルクリニックをよろしくお願いします(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)